送辞
送 辞
冬の厳しい寒さも和らぎ、降り積もった雪が解け、流れる風も日増しにやわらかく感じられるようになってきた本日、私たちはいよいよ先輩方とお別れすることになりました。油木中学校からの新しい門出をお祝いし、これまでの学校生活での思い出を寄せながら、私たちのお別れの言葉を贈ります。
四月。不安いっぱいで中学校生活をスタートさせた私たちに、先輩方は優しく声をかけてくださいました。それがどんなに心強かったかわかりません。部活動では力強く私たちを指導してくださり、また委員会活動ではわからないことなどを的確に指導してくださいました。特に部活動では、私たちがうまくできないところを、優しくていねいに教えてくださいました。そのおかげで、できなかったことがいくらかでもできるようになり、上達した気分になりました。時には厳しく指導してくださり、近寄りがたく感じられることもありましたが、先輩方が引退されその役を引き継いだ今、それが先輩方の「責任と自覚」によってもたらされていたんだと気がつきました。そのことを特に実感したのが、昨年の新人戦でした。一・二年生が中心となっての初めての大会。「自分たちが中心になってやらなければいけない。」という思いが強く、試合直前にとても緊張しました。そんな中、先輩方が応援に来てくださったのです。先輩方の顔を見るだけで緊張が安心に変わってきました。試合中の温かい言葉、本当に勇気づけられました。
九月。雨の中の体育祭。雨にもかかわらず、それを吹き飛ばすような「選手宣誓」「応援合戦」「さっそうとゴールする姿」など、あの日の先輩方の姿は、すばらしい思い出として目に焼きついています。また、それまでの準備や当日の運営まで、率先してやられていたことを、私たちは伝統として引き継いでいきます。
十月。先輩方の呼びかけで始まった駅伝練習。早朝練習やタイム設定など、自らに課題を与え、自主的に練習されていた姿、そこに私たちは驚きとともにあこがれを感じました。また、2ヶ月という短い練習期間のなかで、時にはやめたくなった私たちに、厳しくそして温かい言葉をかけてくださいました。そして先輩方は、自らが走ることによって、私たちに手本を示してくださいました。そのことで、私たちは勇気づけられ、厳しい練習も最後まで続けることができ、大会当日を迎えることができました。
十一月。油木中学校の三C祭。「油木中学校の宝物は六十六人の仲間である」という思いを込めて、先輩方が中心となって取り組んでこられました。「器楽アンサンブル」「各委員会の発表」「本部発表」など、内容もすばらしいと思いましたが、堂々とした発表態度は、私たちの参考になりました。特に「創作劇」では、脚本から作り上げ、ユーモアあふれる中にも、「仲間」の大切さを表現した、すばらしい劇になり、改めて先輩方のすごさを感じました。
こうした三年生二十名の先輩方の情熱と優しさが、すばらしい「学級」「生徒会」「部活」などを創りあげられたんだと思います。私たち在校生は、やがて新入生を迎えますが、今まで先輩方が築いてこられた伝統を引き継ぎ、さらに新たな油木中学校の歴史を創っていけるようにがんばります。
三年生のみなさんは、今日で油木中学校を卒業されますが、油木中学校の卒業生であるという誇りを胸に、新しい扉に向かって自分らしく飛び立っていってください。先輩方のご活躍をこれからもお祈りしています。
また、時には私たちに声をかけに、油木中学校へお越しください。そして笑顔を見せてください。心からお持ちしています。
最後になりましたが、先輩方のご健康とご多幸をお祈りし、在校生を代表してお別れの言葉といたします。
平成20年3月11日
在校生代表 牧野 篤士

